読書日記【011】素晴らしい連帯
しとしとふる雨。晩から明朝にかけて強風警報発令。これから強風で雨が激しくなるのかと思うと、ポストに手紙を投函しに家を出る気が失せる。結局、外出せず。
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すれ違うことが幸福なこともある。夏目漱石の『道草』の主人公夫婦はよくしょうもない喧嘩をする。お互い相手のことを理解していないからではなく、よくよく理解しているために諍う。口論は堂々巡り……。そのことを思い出した。
相互理解があれば問題が解決するわけではないし、その裏もしかり。言われてみればそのとおりなのだが、はっとさせられたのは、《相手と理解しあえないことは悲しいことだ》という思い込みが強すぎたせいかもしれない。
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夜、風呂場から家族の鼻唄が聴こえてこないことに気づいたときと、朝、ラジオの音声が流れっぱなしのまま目が覚めたとき、独りだなあと感じる。
2022/05/13(金)